新藤監督の次男が会見…遺骨は妻・乙羽さんと同じ海へ

[ 2012年6月1日 06:00 ]

 老衰のため5月29日に100歳で死去した新藤兼人監督の次男で映画プロデューサーの新藤次郎さん(63)が31日、東京・赤坂のシナリオ会館で会見し「(遺作となった)“一枚のハガキ”に気力の全てを注ぎ込んだ。お疲れさまでしたと言ってあげたい」とねぎらいの言葉を送った。

 次郎さんは「介護していた孫(風さん)によると、夢でも映画を見ていたようです。亡くなる前日も寝言で映画の話をしていたとか」と明かした上で「松竹を飛び出し近代映画協会という独立プロを無謀にも設立して62年。こんな映画人はもう出ない」としのんだ。

 葬儀は6月3日に東京都港区の増上寺で営まれる。94年に先立った夫人で女優の乙羽信子さん(享年70)と京都市の妙心寺に墓を建立していた新藤監督だが、次郎さんが購入した墓も別にあり、どちらに納骨するかは未定。ただ、60年公開の「裸の島」のロケで訪れた広島県の宿弥島沖に乙羽さんの時と同様、散骨する予定という。

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2012年6月1日のニュース