稲川淳二 前立腺がん克服!手術より嫁が「怖いですねえ」

[ 2012年6月1日 06:00 ]

前立腺がんの手術を受けたことを告白した稲川淳二。入院生活と奥さんとの秘話を笑顔で明かす

 怪談話でおなじみのタレント稲川淳二(64)が前立腺がんを告知されていたことが31日、分かった。

 スポニチの取材に「今年2月に摘出手術を受けました」と告白。術後の経過は順調で「夜に病院のナースステーションで怪談話をしたら、看護師さんが“怖くて巡回できない!”と悲鳴を上げていましたよ」と明かした。がんを乗り越え、今年20周年になる怪談ライブの全国ツアーを敢行する。

 異変があったのは昨年10月1日。東京・芝公園のメルパルクホールで毎年恒例のトークライブ「怪談ナイト」を上演中、突然話の続きが出てこなくなってしまった。

 93年に当時異例の怪談イベントを敢行してから約20年。「上演中にコケたのは初めてで。頭が酸欠のようになった感じでね。焦りましたねえ」

 スタッフの勧めで健康診断を受けたところ、血液検査でがんの疑いがあることが分かった。そして再検査の結果、昨年12月27日に前立腺がんと告知された。

 摘出手術を受けたのは今年2月15日。がんの大きさは「1ミリあるかないかの初期だった」という。先進医療のロボット手術で、患者に開けた小さな穴から4本のロボットアームを体内に挿入して施術。執刀医は手術台横の座席で映像を見ながら操作する。細かい作業が可能で、体への負担が小さいのが特徴だ。

 「麻酔から覚めたら手術が終わっていて。全然痛くなくてね。自分でベッドから起きて、すぐに歩けたんでびっくりしましたよ。何も怖いことなんてなかったです」

 前立腺がんは、神経や血管を温存する緻密な手術が術後の排尿や性機能を左右する。そのためロボット手術の精度の高さは大変な進歩で「はいはい、あっち(勃起力)のことですね。それがね、神経残ってるから大丈夫なんです。でも(がんに)なる前から“立たない”んで変わらないんですよ」とユーモアたっぷりに先進技術に感謝した。

 入院生活は12日間。「とにかく元気ですから、暇でしようがなかった。夜はナースステーションで怪談話。怖くて巡回できない!って悲鳴を上げる看護師さんもいましたよ」

 なかなか楽しそうな入院生活だったようだが「でもね、何が凄いかってウチの女房ですよ。見舞いに一度も来ませんでしたからねえ」と苦笑い。尚子夫人(54)と別居して22年。「いつの間にか(家族が住む)自宅が貸家になっていた時は驚きましたね。知らない間に女房が子供2人と引っ越していて。杉並区というのは分かってるんですが、いまだに住所を教えてくれない。怖いですねえ」。がんよりも、怪談よりも“コワ~い”存在のようだ。

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2012年6月1日のニュース