NHK 被災地の中2少女主演で復興ドラマ制作

[ 2011年12月22日 06:00 ]

 NHKは21日、東日本大震災で被災した人々とともに作り上げるドラマを放送すると発表した。東北地方でオーディションを行って出演者を決め、現地での証言をもとに脚本を作成する。シリーズ化し、3年にわたり放送する予定。

 第1弾は岩手県田野畑村を舞台にした「それからの海」(来年3月3日後7・30)。同村は岩手県沿岸北部にあり、同県のホームページによると、震災で死者・行方不明者計30人にのぼるなど被害を受けた。この村で来年1月上旬~下旬にオールロケ。津波で母親を亡くした家族が、都会から来た別の家族との交流を通じて再生していく姿を、被災地の現状を交えながら描く。

 ドラマの主要人物は地元の人を起用することをコンセプトにしており、宮城県仙台市、岩手県宮古市など7カ所で行った子役のオーディションには、小学3年から中学2年生の男女182人が集まった。その結果、主人公の少女は、岩手県在住の中学2年生に決定した。

 ドラマ番組部の菓子浩チーフプロデューサーは「被災した方々が直面する課題や思いをリアルに描きたい」と話している。

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2011年12月22日のニュース