ベネチアで園監督ら会見「日本へ希望発信する作品に」

[ 2011年9月6日 21:20 ]

 イタリアで開かれている第68回ベネチア国際映画祭で6日午後(日本時間同日夜)、最高賞を競うコンペティション部門に出品された日本映画「ヒミズ」の園子温監督(49)らが記者会見に登場。「東日本大震災を受けて、今の日本に希望を発信できるような作品にした」と映画の狙いを語った。

 「ヒミズ」は震災の被災地近辺が舞台で、虐待を受けるなどして希望を失った少年が少女らに支えられて生きる物語。園監督は「震災の後、非日常が当たり前になった。今までの僕の作品とは全く違うものになった」と話した。

 イタリアのメディアから日本の若者の現状について質問されると、主演の染谷将太さん(19)は「震災で悲しんだり、そこから立ち上がろうとしたり、今までと違う考えを持ち始めている。良い方向に向かっている気がする」と答えた。

 主な受賞作などは、10日夜(日本時間11日未明)の授賞式で発表される。

 「ヒミズ」は、古谷実さんの漫画が原作。日本では来年春に公開予定。(共同)

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2011年9月6日のニュース