泉ピン子が最前列で観劇?ビビる中村獅童「怖いんです」

[ 2011年6月17日 15:06 ]

舞台「淋しいのはお前だけじゃない」公開リハーサルに登場し、舞台で歌を披露する中村獅童(左)と草刈民代

 歌舞伎俳優の中村獅童(38)が17日、東京・赤坂の赤坂ACTシアターで同日開幕する主演舞台「淋しいのはお前だけじゃない」の公開リハーサル前に、取材に応じた。

 本作は1982年にTBS系で放送された西田敏行(63)主演のテレビドラマの舞台化。取り立て屋でありながら、自身も連帯保証人となってしまう主人公・沢田薫を演じる獅童は「(ドラマは)子どもの頃、ブラウン管を通して女形を見るというのが珍しくて、楽しんでいましたね。役者仲間と昭和のドラマの話をすると、この作品がキーワードとして出てきていたので、この役をいただけたのは非常にうれしい」と作品への思いを語った。

 ドラマ版で主人公を演じた西田は今回の舞台でも声のみで出演しているが、その西田からは「楽しみにしている」と激励されたことを明かした獅童。「(主人公の妻を演じた)泉ピン子さんからは“一番前で見てやろうかしら”と言われて、怖いんです」と話した。

 本作で獅童は約十年ぶりの女形も披露する。「(久しぶりの女形は)恥ずかしいんだよね。でも、美しいですよ。流し目もありますし。うちのおふくろそっくりだと言われますね」と自信を見せ、「とにかく芝居の中でやることがすごく多くて、裏が大変なことになっているんですよ。出るよりも客席として見たいです」と冗談を言って笑いを誘った。

 「淋しいのはお前だけじゃない」は情にほだされて自身も借金まみれになってしまった借金の取り立て屋が、かつての取り立て相手たちと大衆演劇一座を旗揚げし、興行収入で借金返済を目論むという人情悲喜劇。共演は平岡祐太(26)、長谷川京子(32)、草刈民代(46)ら。東京は17日~26日まで、7月1日~9日まで名古屋、兵庫、新潟で公演を行う。

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