大友康平×伊集院静氏 故郷東北のため応援歌

[ 2011年5月18日 06:00 ]

 宮城県塩釜市出身のロック歌手大友康平(55)が東日本大震災復興支援ソング「ハガネのように 花のように」を6月1日に配信限定で発売する。仙台市在住の作家伊集院静氏(61)との共作。「ハガネのように 咲く花のように 強くて美しい心で チカラの限り生きて行こう」と力強いメッセージを送っている。

 制作のきっかけは4月下旬に塩釜市などで行った炊き出し。家を失い、仕事を失った被災者の現実を目の当たりにし「長いスパンで支援していく必要があると痛感した。支援ソングを早急に作らなければ」と感じたという。

 そうした思いを抱いた時にふと目に留まったのがサントリーの新聞広告。15年ほど前から親交のある伊集院氏が震災後、新社会人向けに書いたエッセーが掲載されていた。

 「ハガネのような強い精神と、咲く花のようにやさしいこころを持て。苦しい時に流した汗は必ず生涯のタカラとなる」

 南部鉄や鉄工所など鉄、ハガネを大切にしてきた東北の文化。青森ねぶた祭や山形花笠まつりなど花のよさを知る東北人気質。これらを見事に表現した文章に感銘を受け「一緒に歌を作りませんか」とオファー。同氏から直筆の散文詩が届き、大友が手を加えて歌にした。

 作曲は、松田聖子「あなたに逢いたくて」や郷ひろみ「GOLDFINGER’99」などを編曲したギタリストで音楽プロデューサーの鳥山雄司氏(51)が担当。大友は「この歌で生きる希望を少しでも見つけていただければ」と話しており、伊集院氏も「力強い曲です。東北の人たちの励みになるといいですね」とコメントを寄せている。

(6月7日に/支援ライブ/) 楽曲配信の収益全額を被災地へ寄付する。大友は6月7日に東京・渋谷C.C.Lemonホールで復興支援ライブに参加。同じ宮城出身のさとう宗幸(62)、中村雅俊(60)、稲垣潤一(57)らが集まる。

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