博学で安定感ある演技 児玉清さん 幅広かった活動の領域

[ 2011年5月18日 06:58 ]

 洗練された容姿と博学を背景にした安定感で、俳優業にとどまらず幅広く活躍した児玉清さんは、1933年(昭8)12月26日、東京都生まれ。学習院大演劇部では篠沢秀夫氏(現学習院大名誉教授)らと活動した。

 58年に東宝ニューフェイスの13期生に合格。黒澤明監督の映画「悪い奴ほどよく眠る」(60年)などのほか、テレビドラマではフジ「白い巨塔」(78年)、NHK大河「獅子の時代」(78年)「武田信玄」(88年)などで好演した。

 「アタック25」では75年の番組開始時から司会を担当。「アタックチャ~ンス」などの名文句はお茶の間に親しまれ、漫才コンビ「博多華丸・大吉」の華丸(41)は児玉さんのモノマネをしてブレークした。

 クイズ番組の“顔”として親しまれる一方、TBS「ありがとう」シリーズ(70~74年)などで存在感を示した。NHK大河ドラマには毎年のように出演し、昨年放送された「龍馬伝」では福山雅治(42)扮する坂本龍馬の父親役を演じた。ほかにもフジ「HERO」(01年)などで若手俳優を支えた。

 無類の読書家としても知られ、著書に「寝ても覚めても本の虫」(01年)などがある。

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2011年5月18日のニュース