藤村美樹さん「私たちは永遠にキャンディーズだからね」

[ 2011年4月26日 06:00 ]

田中好子さんの遺影の前で弔辞を読む藤村美樹さん

田中好子さん葬儀・告別式

 美樹さんは「私たちは永遠にキャンディーズだからね。ありがとう、スーさん。愛してるよ」と涙をこらえて遺影に語りかけた。

 明るくて妹分的なスーちゃん、華のあるランちゃん。アイドル時代、そんな2人の潤滑油的な存在としてグループをまとめ、歌でも一番難しいといわれるアルト部分を担当。“普通の女の子”に戻ってからは83年2月にソロデビュー曲「夢・恋・人」を発表したものの、同年4月に実業家の尾身善一氏(62)と結婚。以降は芸能界と距離を置き、主婦業に専念してきたため、四半世紀ぶりに芸能関係者やファンに届けた肉声となった。穏やかな優しい声はそのままだった。

 「なんでそんなに早く逝っちゃったの?」と恨み節から始めた弔辞。「おばあさんになるまで、恒例の集合写真をたくさん撮りたかったのに…スーさんがいないなんて寂しいよ」と続けた。

 数年前に田中さんからがんを知らされ、つらい闘病も見守ってきた。伊藤とともに臨終もみとった。「亡くなる当日も本当によく頑張ってくれましたね。ありがとう。私も蘭さんも、もう間に合わないかと思ったけど、3人がそろってからのあの数時間は奇跡でした」

 原稿用紙を持つ手が少し震えた。最後に声のトーンを上げ「また3人で歌いましょう。本当にキャンディーズは楽しかった。本当に私たちはスーさんと出会えて幸せでした」と締めたが、席に戻ると、隣に座った伊藤に抱きついて泣き崩れた。

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2011年4月26日のニュース