ふくい舞 日本一スローポップスで紅白出場誓う

[ 2011年2月6日 06:00 ]

日本一早く開花した沖縄・今帰仁城の桜を背に新曲「いくたびの櫻」を熱唱するふくい舞

 NHK土曜時代劇「隠密八百八町」の主題歌「いくたびの櫻」で人気上昇中の歌手、ふくい舞(26)が5日、沖縄県国頭郡の世界遺産・今帰仁(なきじん)城で、日本一早く開花した桜を背に同曲を熱唱した。今後は全国の桜前線に合わせ北上するツアーを挙行。「年末には、自分も満開になっていたい」とNHK紅白歌合戦出場を誓った。

 「いくたびの―」の最大の特徴はスローなテンポ。曲の速さを示す1分あたりの4分音符数は、数が少ないほど遅いことを意味する。一般的なポップスで100~120のところ、同曲は極端に少ない70。NHKで放送終了時に流れる「君が代」は50で、レコード会社関係者は「このところチャートに出た曲では最も遅いと思う」と“日本一スロー”を自負。そのゆったりとした曲調が高齢者にも受け、2日付有線チャートで4位と上昇している。

 曲の題材である桜にちなみ、日本一早く桜が開花する地でのお披露目。日本一ぞろいで験のいい船出となり「歌うのは難しいがとにかく素敵な曲。いろんな人に聴いてもらって“いいな”と思ってほしい」と手応えを強めた様子。くしくも会場から約15キロほどの名護市では“日本一注目を集める男”日本ハム・斎藤佑樹投手(22=早大)がキャンプ中で「私も負けないように頑張っていきたい」と、佑ちゃんに並ぶフィーバーも狙う。

 その手始めとして挑むのは「桜前線北上ツアー」。今回の沖縄を皮切りに3月19日に鹿児島、同20日に福岡と、桜の開花時期に合わせてライブ。徐々に北上し5月に北海道でゴールを迎える。「全国の人に聴いてもらうためにどこにでも行く。私自身も年末のあたりに満開になればいいですね」と宣言。“日本一ソング”をヒットさせ、紅白の大舞台で大輪の桜を咲かせるつもりだ。

 ◆ふくい 舞(ふくい・まい)1984年(昭59)12月17日、京都府生まれの26歳。22歳のときに初めて作ったデモテープが目に留まり、08年8月、エイベックスからメジャーデビュー。デビュー曲「アイのうた」で同年の日本レコード大賞優秀新人賞を受賞。ことし1月に芸名の表記を福井舞から「ふくい」に。

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