[ 2010年12月18日 06:00 ]

クルヴェナール役では世界的に評価されるユッカ・ラジライネン(左)、マルケ王役のキド・イェンティンス(中央)、ブランゲーネ役のエレナ・ツィトコーワ(右)

 また、ラジライネンも前出、バイロイトの「トリスタンとイゾルデ」で同じ役を好演している。グールドはバイロイトで「タンホイザー」(クリスティアン・ティーレマン指揮、フィリップ・アルロー演出)の題名役、05年からの「ニーベルングの指環」(ティーレマン指揮、タンクレート・ドルスト演出)のジークフリートを任されるなど現在の代表的なヘルデン・テノールのひとり。バイロイトがそのまま引っ越してきたような実力派が揃ったキャスト。そこにマクヴィカーの演出、大野の指揮が加わることで三拍子揃った充実のステージとなる可能性は大。今年の音楽生活の締めくくり、あるいは新年の初めに鑑賞するにはうってつけの素晴らしいステージが期待される。

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2010年12月18日のニュース