[ 2010年12月18日 06:00 ]

トリスタン役のステファン・グールド(左)、バイロイトでもイゾルデを好演したイレーネ・テオリン(右)

 一方、演出のマクヴィカーは大胆な読み替えというよりも独自の視点から作品の本質を深く掘り下げた舞台作りをすることで、ヨーロッパを中心に絶大な支持を集めている。ちなみに05年のモネ劇場の来日で上演された「ドン・ジョヴァンニ」もマクヴィカーによる演出だった。大野とも十分な意思疎通がはかれることも利点であり、他のスタッフと合わせて今回の「トリスタンとイゾルデ」は国際的評価に裏打ちされたチームによるプロダクションということが出来る。

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2010年12月18日のニュース