練習と減量の成果…山P&伊勢谷 驚異の肉体完成

[ 2010年8月17日 06:00 ]

映画「あしたのジョー」力石徹役の伊勢谷友介

 来年2月に公開される映画「あしたのジョー」で矢吹丈を演じる「NEWS」の山下智久(25)と、ライバル力石徹を演じる俳優・伊勢谷友介(34)のボクシングショーツ姿が初公開された。クライマックスの「丈VS力石」戦が撮影された5月中旬に撮ったカットで、山下が体脂肪率5%、伊勢谷が3%という驚異の肉体。プロボクサーもびっくりのトレーニングと減量の結果だ。

 ギラリと光る目、浮き出た腹筋――丈と力石がアニメから飛び出してきたような迫力だ。
 バンタム級(リミット53・5キロ)で拳を交える2人。伝説的アニメの実写映画化ということで、その取り組み方は周囲も気後れするほど。山下は今年2月末から、トレーナーの梅津正彦氏の指導でトレーニングを開始。腹筋・背筋を30分間やり続ける筋力トレーニングに、1日1200キロカロリーに抑える食事制限を始めた。食べ物は基本的に鶏のささ身とサラダのみ。蓮ハルクの名前で芸能活動をしている元WBA世界スーパーバンタム級王者の佐藤修(33)とスパーリングもこなした。
 その結果、体重は62キロから53・5キロ、体脂肪率は14%から5%という肉体改造を実現。日に日に締まっていく山下に「NEWS」のメンバーが心配の声をあげたこともあったという。
 対する伊勢谷は1月中旬からスタート。トレーニングは山下と同じメニューだったが、摂取カロリーは1日わずか250キロ。67キロの体重を57キロまで落とし、体脂肪率は15%から何と推定3%になった。現場にあった測定器の目盛りが4%が下限で、トレーナーが体を見て「3%」と断言した。
 3月下旬に始まった撮影は6月上旬に終了。山下は「伊勢谷さんと本気で殴り合えたことで“言葉じゃなく心が通じる”ということを身をもって実感できた」、伊勢谷は「ボクサーの凄さを体感できた。素晴らしい経験だった」と満足感を漂わせていた。

 ▽あしたのジョー 故梶原一騎氏(今作では高森朝雄のペンネーム)が原作、ちばてつや氏が作画。1967年12月から73年5月まで「週刊少年マガジン」に連載された。70年にフジテレビで、80年には日本テレビで続編をテレビアニメ化。80、81年にはアニメ映画にもなった。ボクシングに打ち込む青年・矢吹丈が力石徹らライバルとの対決を経て世界的ボクサーになるまでを描く。熱狂的ファンが多く、力石が死去した後、ファンによる葬儀まで行われた。現在も人気は高く、キャラを使ったパチンコ台やパチスロ台もある。

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2010年8月17日のニュース