北野武監督無冠…パルムドールはタイ映画が初受賞

[ 2010年5月24日 09:13 ]

「ブンミおじさん」でパルムドールを受賞したアピチャッポン・ウィーラセタクン監督

 フランスで開かれていた第63回カンヌ国際映画祭の授賞式が23日夜(日本時間24日未明)あり、最高賞「パルムドール」にタイのアピチャッポン・ウィーラセタクン監督の「ブンミおじさん」が選ばれた。タイ映画の最高賞は初めて。日本から出品した北野武監督の「アウトレイジ」は受賞を逃した。

 ウィーラセタクン監督は受賞後の会見でタイ情勢に触れ「タイは今、希望が必要。芸術が状況を沈静化させる冷たい水になるといい」と話した。

 男優賞は「ビューティフル」のハビエル・バルデムと「アワ・ライフ」のエリオ・ジェルマーノの2人、女優賞は「サーティファイド・コピー」のジュリエット・ビノシュ。韓国映画「ポエトリー」のイ・チャンドン監督に脚本賞が贈られた。

 ほかの受賞者は次の通り。(敬称略)
 ▽審査員特別大賞(グランプリ)「男たちと神々」(グザビエ・ボーボワ)▽監督賞 マチュー・アマルリック(「オン・ツアー」)▽審査員賞 「スクリーミング・マン」(マハマトサレ・ハルーン)(共同)

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2010年5月24日のニュース