イラン人監督釈放求め…カンヌ授賞式で抗議

[ 2010年5月24日 10:40 ]

23日、カンヌ国際映画祭の授賞式で、イランの映画監督ジャファル・パナヒ氏の名前が書かれたプレートを持つ女優ジュリエット・ビノシュ

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 カンヌ国際映画祭の授賞式で23日、女優賞に輝いたフランスのジュリエット・ビノシュが、同映画祭の審査員に任命されながら、イラン当局に拘束されて参加できなかった同国の著名映画監督ジャファル・パナヒ氏の釈放を求めて抗議する一幕があった。

 やはりイラン人のアッバス・キアロスタミ監督の作品に出演したビノシュは、パナヒ氏の名前が書かれたプレートを持って「来年は彼がここに来られることを希望する」と表明。記者会見でも「思想信条を理由に拘束され、抗議のハンストを始めて9日になる」と一刻も早い釈放を要求した。

 パナヒ氏は、イランの抑圧された女性の生き方を描いた作品「ザ・サークル」により、2000年のベネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞。昨年6月のイラン大統領選後、改革派の反政府運動を支持したとされ、今年3月に拘束された。(共同)

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2010年5月24日のニュース