「ツィゴイネルワイゼン」など映画美術の第一人者死去

[ 2010年3月25日 11:37 ]

 映画美術の第一人者で「ツィゴイネルワイゼン」や「海と毒薬」などで知られる映画美術監督の木村威夫(きむら・たけお)さんが21日午前5時46分、間質性肺炎のため東京都世田谷区の病院で死去した。91歳。東京都出身。葬儀・告別式は近親者で行う。喪主は長女山脇桃子(やまわき・ももこ)さん。後日お別れの会を開く。

 1941年日活に入社、「海の呼ぶ声」で美術監督としてデビュー。戦後は日活、独立プロなどを経て、フリーで活躍した。「ツィゴイネルワイゼン」や「けんかえれじい」「東京流れ者」など鈴木清順監督とのコンビで、数多くの魅力的な映像を作り出した。
 代表作に熊井啓監督「忍ぶ川」、林海象監督「夢みるように眠りたい」のほか「雁」「或る女」「少年時代」など。
 90歳にして「夢のまにまに」で長編劇映画の監督デビュー。92年、勲四等旭日小綬章受章。

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2010年3月25日のニュース