起訴内容を否認だけど…押尾被告が保釈請求

[ 2010年2月4日 06:00 ]

 合成麻薬MDMAを一緒にのみ、死亡した飲食店従業員田中香織さん=当時(30)=に対する保護責任者遺棄致死罪などに問われた元俳優押尾学被告(31)は3日、弁護人を通じ東京地裁に保釈を請求した。

 被告側は、裁判員裁判で遺棄致死罪について無罪を主張する方針。こうしたことなどから、法曹関係者の間では保釈は認められないとみられている。公判前整理手続き第1回協議は3月5日。
 起訴状によると、被告は昨年8月2日、東京・六本木ヒルズのマンションで田中さんとMDMAをのみ、田中さんの容体が急変したのに、救急車を呼ぶなど適切な救命措置を取らずに放置して死亡させた、などとしている。
 押尾被告はMDMAを知人の男(31)=麻薬取締法違反罪で起訴=から譲り受け田中さんに渡したとして、同法違反容疑で昨年12月7日に逮捕、同28日に起訴された。今年1月4日、保護責任者遺棄致死容疑で再逮捕され、同25日に追起訴。さらに、8月2日に同じマンションで合成麻薬TFMPPの粉末約0・2グラムを所持したとして同法違反罪でも追起訴されている。

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2010年2月4日のニュース