次の旅へ…「ジョン・レノン博物館」閉館決定

[ 2010年2月4日 12:23 ]

 元ビートルズのメンバーで1980年に射殺されたジョン・レノンの愛用品を展示するジョン・レノン・ミュージアム(さいたま市中央区)が、9月30日に閉館することが決まった。運営会社を傘下に持つ大成建設が4日、発表した。

 同社によると、ジョン・レノンの妻オノ・ヨーコさんとの間で結ばれた展示に関する10年間のライセンス契約が満了するため、閉館を決めた。
 オノさんは閉館について「ジョンの魂は10年を節目にして離れて行きます。次の旅を見つめながら…」とのコメントを発表した。
 同館は、オノさんが許可した世界初の博物館として、ジョン・レノン生誕60年にあたる2000年10月9日、さいたまスーパーアリーナ内に開館。直筆の歌詞や愛用のギター、眼鏡など約130点を展示し、大成建設の子会社ミュージアム・タイセイが運営している。
 大成建設によると、初年度は12万4000人が来場、これまでに約55万人が訪れた。しかし県関係者によると、近年は年間来場者が3万人程度に低迷。年間1億円以上とされる赤字が続いていた事情も背景にあるとみられる。
 昨年12月に閉館の検討が明らかになり、存続を求める市民らが1月から署名活動に取り組んでいた。

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2010年2月4日のニュース