赤穂浪士討ち入りの日 人間国宝が忠臣蔵を語る

[ 2009年12月14日 12:03 ]

赤穂浪士討ち入りの日にちなみ、京都・祇園の「一力亭」で忠臣蔵について語る坂田藤十郎さん

 人気歌舞伎「仮名手本忠臣蔵」に登場する老舗茶屋「一力亭」(京都市東山区)で、題材となった赤穂浪士討ち入りの日に当たる14日、来年1月の公演に出演する人間国宝の坂田藤十郎さんらがPRイベントに参加し「力いっぱい務めさせていただく」と抱負を述べた。

 大阪・道頓堀の大阪松竹座で行われる公演で、大星由良之助や高師直など4役を演じ分ける藤十郎さんは「早変わりではなく、一つ一つの役を(じっくりと)やらせていただくのはありがたい」。上方風演出の忠臣蔵については「上方歌舞伎にはなくてはならない公演」と熱い思いを語った。また京舞井上流の名手、小富美さんが忠臣蔵ゆかりの舞を披露した。
 「仮名手本忠臣蔵」は江戸中期、人形浄瑠璃として大坂竹本座で初演され、すぐに歌舞伎化された。劇中の「七段目 祇園一力茶屋の場」は、由良之助が敵討ちの真意を隠して遊興する見せ場となっている。

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2009年12月14日のニュース