酒井被告 保釈後は「皆さんに謝りたい」

[ 2009年9月13日 06:00 ]

報道陣を避けるように、足早に湾岸署を去った酒井法子被告を担当する榊枝真一弁護士

 鹿児島・奄美大島で覚せい剤を使用した罪で11日に追起訴された女優酒井法子被告(38)が、14日にも保釈申請する見通しとなった。保釈された場合は「皆さんに謝りたい」と話しており、「このまま(覚せい剤を)吸い続けていたらだめになっていた」とも供述しているという。

 使用罪での追起訴で、一連の捜査はほぼ終結し、いつ保釈されるかが焦点となっている酒井被告。テレビ朝日は捜査関係者の話として「外に出たら、皆さんに謝りたい」と話していると報じた。
 合成麻薬MDMAを使用した罪で起訴された俳優押尾学被告(31)は8月31日に保釈された際に、拘置先の警視庁三田署を出た時に「申し訳ございませんでした」と述べて頭を下げた。このような場面を酒井被告側も設ける可能性がある。
 また、酒井被告は逮捕直後に覚せい剤を使用していたと供述しなかったことについて「悪いことをしてしまったという思いと、自分の将来やマスコミに取り上げられることを考えたから」とも話したという。その上で「ウソをついていてすみません。このまま吸い続けていたらダメになっていた。逮捕されて良かった」などと述べ、反省する様子を見せているようだ。
 酒井被告側は保釈に向けた準備を進めているとの情報もあり、週明けにも申請の手続きに入るもよう。複数の法曹関係者は、ほぼすべての容疑を認めているため、証拠を隠す必要がなくなったとして「保釈申請は認められるだろう」とみている。その際には被告の資産などを考慮して決められる保釈保証金が必要。日大名誉教授の板倉宏氏は「300万~400万ぐらい」とみるが、1000万円台との指摘もある。身元引受人は、長男(10)を預かっているとされる継母か、その知人になる可能性が高い。
 ただ、酒井被告側が保釈申請した場合、東京地検は「証拠隠滅の恐れがある」として保釈反対の意見を出す方針だ。

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2009年9月13日のニュース