風邪で体調崩す…森繁96歳の入院

[ 2009年8月4日 06:00 ]

 俳優の森繁久弥(96)が体調を崩して東京都内の病院に入院していることが3日分かった。所属事務所によれば、7月下旬に風邪をひき、主治医に往診してもらったところ、発熱があったため検査も兼ねて入院。その後、平熱に戻ったが、まだ、たんが出るなどの症状があるため、しばらくは病院で様子を見るという。

 関係者は「これから本格的な暑い夏ですし、96歳という年齢も考慮して大事をとっています。病院ですと安心できますし、医師のご指示を仰いで当面入院は続くと思います」と説明している。
 森繁は、2006年3月6日に演出家で作家の久世光彦さん(享年70)の通夜に参列して以来、公の場に姿を見せていない。久世さんは64年のTBSドラマ「七人の孫」で出会い、週刊新潮での連載「大遺言書」でもコンビを組んでいた盟友。2度も焼香し、遺影に向かって「久世ちゃん、なんだよ~」「どうして僕より先に逝っちゃうんだよ」と語りかけた。
 俳優活動は04年正月に放送されたTBSドラマ「向田邦子の恋文」を最後に控えているが、07年2月23日には「最後の作品」と銘打った朗読DVD「霜夜狸(しもよだぬき)」を発売。91年に吹き込んだ朗読を再編集したもので、その際、「体は思うように動かないが、心は現役である」と意気軒高なコメントを発表した。

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2009年8月4日のニュース