最後のツアーでも…拓郎　体調不良で公演中止

　生涯最後の全国ツアーを展開中の吉田拓郎（６３）が８日、体調不良で大阪市のグランキューブ大阪で予定した公演を中止した。

【03年6月15日】吉田拓郎、がん闘病から弱虫復帰…そして伝説へ

　関係者によると、拓郎は前日７日に新幹線で東京から移動中に体調不良を訴えたため、名古屋でいったん下車。車に乗り替えて同日午後１１時すぎに大阪入りした。８日は午後３時４５分から同４時半までリハーサルに臨んでいたが再び不調を訴えた。回復しないため、主催者は午後５時半ごろ中止を決めた。車で帰京し、９日にも検査のためにかかりつけの病院へ入院する方向だ。
　今後のツアーについては主催者側は「医師の診断を待って発表させていただきます」としている。会場では公演中止を知らせる紙が配られ、電光掲示板にも同様の内容のテロップが流された。
　拓郎は０３年４月に肺がんの手術をし、同年８月に復帰した。０７年１０月には慢性気管支炎で全国ツアーを中止している。今回のツアーは１年８カ月ぶり。６月２１日に名古屋でスタートし全１０公演を予定。大阪公演は５公演目だった。