リチャード・ギア「ボクは犬の次」

[ 2009年7月8日 13:55 ]

「主役は秋田犬」と話すハリウッドスター、リチャード・ギア

 主演映画「HACHI 約束の犬」(ラッセ・ハルストレム監督)のプロモーションのため来日した米俳優リチャード・ギア(59)が8日、東京都内のホテルで会見を行った。

 白髪にブルーのシャツとグレーのスーツ。「コンニチワ!」と颯爽としたスタイルで登場したギアはダンディそのもの。30年前の初来日の際はもの静かな日本人の姿に驚いたというが「今は反応もいいし、リラックスしています」と話し始め「日本が世界一好きな国」とリップサービス。映画「HACHI…」について饒舌に話し続けた。
 「HACHI…」は1987年に大ヒットした日本映画「ハチ公物語」のハリウッドリメイク作品で、米国のとある町を舞台に、ギア演じる大学教授と飼い犬との心温まる愛ときずなを描くストーリー。
 「これは犬が主役の映画なんだ。リチャード・ギアは二の次」と大スターも犬には一歩譲ったといわんばかりに笑ったギア。この映画のプロデューサーでもあるが、忠犬と飼い主という関係で見てほしくないというスタンスだ。「これは魂の友達という関係なんだ。犬と人間という関係を越え、魂同士で向き合っているんだ」と宗教に思い入れ深いギアらしく作品に対する思いは熱い。
 3年前に「キミはたぶんやらないだろう」と言われながらも送られてきた脚本を読み、3日続けて子供のように涙を流し「スペシャルな映画になった」。
 犬の自然な姿を表現するためデジタル撮影で1時間長まわしするなど苦労もあったが、元来愛犬家のギア。秋田犬との調教や共演を仕事を忘れて楽しんだ。
 8月8日から全国ロードショー。

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2009年7月8日のニュース