ムンバイでスラム撤去続く…別の子役も路上生活に

[ 2009年5月20日 20:47 ]

 AP通信によると、インドのムンバイ市当局は20日、米アカデミー賞で作品賞など8部門を制した英映画「スラムドッグ$ミリオネア」でヒロインの子供時代を演じ、注目を集めたスラム出身のルビナ・アリちゃん(9)らが生活する住居など、市内スラムの建物を強制撤去した。

 今月14日には、中心人物の子供時代を演じたアザルディン・イスマイル君(10)も住居を撤去され、路上生活を強いられることになった。

 市当局は、下水溝上の違法建築物撤去が目的と説明しているが、ルビナちゃんは「どこで寝たらいいのか…」と途方に暮れているという。

 ムンバイは人口の半分近くがスラムに居住しているとも言われ、市当局は都市再開発のためスラムの撤去を進めている。

 オスカー受賞に貢献した子役らは、ムンバイのあるマハラシュトラ州から住居を提供される約束だが、まだ実現していない。(共同)

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2009年5月20日のニュース