ウィーン歌劇場が大型スクリーンでオペラ無料公開

[ 2009年5月20日 09:35 ]

 世界的に有名なウィーン国立歌劇場(オペラ座)は19日、劇場脇の広場に大型スクリーンを設け、毎年50以上の作品を無料で生中継すると発表した。創立140周年の記念事業の一環で、24日に初中継される。こうした試みは他の歌劇場でも例がないという。

 スクリーンは50平方メートルで、ヘルベルト・フォン・カラヤン広場に設置、劇場内のカメラで中継する。中継前と幕あいには上演作品に関する説明も行われる。
 歌劇場ではほぼ毎晩、オペラが上演され、毎年5月と6月、9月と10月に50―60作品の中継が予定されている。
 今回の企画をめぐって、歌劇場はウィーン市などと2年以上、交渉を続けてきたといい、ホレンダー支配人は記者会見で「オペラファンではない人たちの興味もかき立てたい」と話した。
 歌劇場は1869年にこけら落としが行われ、これまでにオペラが約3万6000回上演された。マーラーやカラヤンら巨匠が活躍し、現在は小沢征爾さんが音楽監督を務める。(共同)

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2009年5月20日のニュース