プライベートも華やか、23歳年上婚…

[ 2009年3月28日 06:00 ]

 藤間紫さんは舞踊活動の傍ら、女優としても活躍。「三等重役」「へそくり社長」など喜劇を中心に数多くの映画に出演した。新国劇や商業演劇など舞台出演も多く「父の詫び状」「西太后」などで存在感を示し、高い評価を受けた。菊田一夫演劇大賞、読売演劇大賞最優秀女優賞などを受賞。94年には勲四等宝冠章を受章した。80歳を超えても舞台に出演した。

 私生活のエピソードも華やか。23歳年上の勘十郎さんとは21歳で結婚。家元夫人となり、2児をもうけた。28歳の時に、藤間流に入門してきた猿之助と出会った。猿之助は当時小学6年で12歳。この頃から「将来、藤間さんと結婚する」と公言していた話は有名で、藤間さんが初恋の女性だった。猿之助が65年に女優の浜木綿子(73)と結婚、俳優の香川照之(43)をもうけながら、わずか3年で離婚したのは藤間さんをあきらめきれなかったからとされる。
 藤間さんは85年に勘十郎さんから「不貞があった」として3億5000万円の慰謝料を請求される事態に。不貞の相手として猿之助と、新国劇の大スターだった辰巳柳太郎さん(89年死去)の名前が挙げられた。勘十郎さんは90年12月に亡くなったが、泥沼の離婚劇の渦中にいた藤間さんを支えたのが猿之助だった。

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2009年3月28日のニュース