ユニクロ「世界的女性デザイナー」と契約

コンサルティング契約を結び、握手するファッションデザイナーのジル・サンダー氏（左）とファーストリテイリングの柳井正会長兼社長

　「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングは１７日、衣料品の品質向上や商品開発のため、世界的なファッションデザイナーのジル・サンダー氏とコンサルティング契約を結んだと発表した。

　低価格が人気のユニクロだが、高級ブランドを手掛けたサンダー氏のノウハウを活用するとともに、海外市場を含めた顧客層の拡大を図る。
　サンダー氏はユニクロの既存の商品全体をチェックし、順次デザインを見直す。新しい商品シリーズも開発する。今年の秋冬シーズンから、サンダー氏が監修した商品が店頭に並ぶことになる。
　記者会見した柳井正会長兼社長は「ユニクロと（サンダー氏が）力を合わせて、世界中の人に良い服を提供していきたい」と意欲を示した。
　サンダー氏はドイツ出身の女性デザイナーで、自らの名前を冠した高級ブランドを世界規模で展開。素材重視でシンプルなデザインが特徴だ。一線から身を引いていたが、ユニクロ側からの申し出により今回の協力が実現したという。