白戸家お兄さん「予想GUY」のシリアスドラマ

[ 2009年1月19日 06:00 ]

NHKのドラマにレギュラー出演が決定したダンテ・カーヴァー

 ソフトバンクモバイルのCMでお兄さん役を演じる黒人タレントのダンテ・カーヴァー(32)が連続ドラマに初出演する。NHKで5月30日にスタートする「風に舞いあがるビニールシート」(土曜後9・00)で、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)で働く人道支援の専門官役。CMから一転、シリアスな演技を見せる。

 すっかり人気者になった「白戸(ホワイト)家」の「お兄さん」。今度は俳優ダンテ・カーヴァーとして本格的な演技をお茶の間に初披露する。
 撮影は1月末からスタート。現在、舞台となるUNHCRなどについて勉強しながら役づくりを進めている。ドラマは過去に2度出演したことがあるが、いずれもセリフがほとんどない端役。今回は主人公の同僚役で3番手クラスでの抜てきだ。
 俳優志望で来日し「いずれはハリウッド」という夢を持つだけに、本格的なドラマ出演に大喜び。「(オファーは)予想GUYでしたが、すごくうれしい。現場のリアリティーを少しでも再現できるよう頑張りたい」と意気込んでいる。
 岡本幸江プロデューサーは「知的かつスポーティーなイメージが難民支援に情熱を燃やすUNHCRの一員のイメージにぴったりだった」と起用理由を説明。映画「感染列島」でも、世界保健機関(WHO)の医師役で出演中。コミカルな演技のCMとは異なる、まじめでインテリな印象が制作者には買われている。
 今秋公開予定の映画「風が強く吹いている」にも、箱根駅伝を目指すアフリカからの留学生役で出演することが決まっている。日本中の誰もがその顔を知っている知名度もあり、今後は俳優としての活躍も増えてきそうだ。
 ドラマはUNHCRが舞台。主人公の日本人女性(吹石一恵=26)が元夫のアメリカ人の上司(クリス・ペプラー=51)との関係に悩みながらも、難民問題に取り組む姿勢や意味を見いだしていく姿が描かれる。

 ◆ダンテ・カーヴァー 1977年1月17日、米国ニューヨーク生まれ。05年に来日。06年からソフトバンクモバイルのCMに「予想GUY」として登場。07年から「白戸家」の兄役。昨年5月発表のCM総合研究所のCMタレント好感度ランキングで男性部門1位。BSフジ「Beポンキッキ」(月~金曜前7・30)ではレギュラーを務める。

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2009年1月19日のニュース