たけし東条英機役ドラマ、萬斎らが脇固める

[ 2008年11月20日 06:00 ]

 ビートたけし(61)が東条英機元首相を演じるドキュメンタリードラマがTBSで12月24日に放送される。「あの戦争は何だったのか~日米開戦と東条英機(仮)」(後6・55)で、共演者も豪華。狂言師の野村萬斎(42)が昭和天皇役で民放ドラマに初出演するほか、阿部寛(44)は髪をそった姿を披露する。

 ドラマは「太平洋戦争とはいったい何だったのか」をテーマに開戦当時の首相だった東条英機を軸に追い、1941年12月8日の開戦に至るまでを描く。今年3月の「3月10日~東京大空襲 語られなかった33枚の真実」に続いて、昭和史を後世に語り継ぐ企画「シリーズ激動の昭和」の第2弾。
 特殊メークと眼鏡、ひげ、軍服姿で東条英機そっくりとなったたけしは豪華俳優陣との共演に「やっぱりね、ドラマとか映画ってね、脇を素晴らしい役者でそろえたら勝ちだね。主演はどうでもいいんだから」と解説。軍人独特のセリフに苦労しているようで「長いシーンであわわあわわってなっちゃって。最後にはどうにかなったけど、まあ大変だね」と苦笑い。「役者を本業としている人は偉いよね。この前、会議のシーンでも全員がさ、バッチリセリフが入っていたよ」とあらためて感心していた。
 共演の野村はNHK連続テレビ小説「あぐり」などNHKドラマには出演しているが、民放は初めて。
 一方、阿部演じる石井秋穂は軍人でありながら和平を模索する役どころ。特殊メークにより、髪をそった姿で登場する。対照的に、陸軍省軍務局長の武藤章を演じる高橋克実(47)は自身のネタにしている薄い髪をそのまま生かし、役作りしている。
 プロデューサーは、「さとうきび畑の唄」(03年9月)「広島 昭和20年8月6日」(05年8月)などの戦争ドラマを手掛けた八木康夫氏。「日本が抱えている問題や日本人とは何かというテーマを描き、同じ過ちを繰り返していないかという問題提起としてこの作品をやってみたかった」と話している。

続きを表示

2008年11月20日のニュース