小室哲哉自ら提訴…逆に“窮地”呼び込む

[ 2008年11月4日 05:01 ]

 1億数千万枚ものCDを売り上げ、「小室ファミリー」と呼ばれた一大グループを芸能界に築いた大物ヒットメーカーに3日、詐欺疑惑が浮上した。音楽プロデューサー小室哲哉。きっかけは昨年10月に自ら契約相手の投資家に起こした民事訴訟だった。

 小室プロデューサーは神戸地裁尼崎支部に出した訴状で、10億円で著作権を譲渡する合意があったとしながら、「5億円の送金は受けていない」と主張。自らが取締役を務め、一時サッカーJ1の大分トリニータとスポンサー契約を結んだこともある「トライバルキックス」(東京)の代表取締役が無断で送金させて使った、とした。
 投資家に返金を再三求められたことで、精神的苦痛を負ったとして、慰謝料1億円も請求した。
 これに対し、投資家側は「小室プロデューサーは著作権譲渡の権限がないのを隠していた」と反訴。返金と慰謝料など1億円を求めた。
 投資家側は書面で、5億円を先に支払った理由について、小室が離婚慰謝料の支払いに関し著作権の使用料を差し押さえられており、その解除に必要だと頼まれた、としている。
 結局、小室側から和解を提案。小室が投資家側の請求通り、解決金6億円を支払うことなどを条件に今年7月、和解。しかし6億円は約束の9月末までに支払われなかった。

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2008年11月4日のニュース