“金太郎あめ”でファン離れ…金銭問題絶えなかった小室

[ 2008年11月4日 08:49 ]

小室哲哉容疑者の自宅マンションに家宅捜索に向かう大阪地検の係官=4日午前8時5分、東京都港区

 ミリオンセラーを連発した「小室サウンド」は色あせ、5億円の詐欺容疑のタネになった。4日、著作権譲渡をめぐり大阪地検特捜部に逮捕された音楽プロデューサー小室哲哉容疑者(49)。幾度となく浴びてきたカメラのフラッシュに、90年代の「寵児」は苦笑を浮かべた。そこまで金に困っていたのか。「久しぶりの話題」は自らの逮捕だった。

 約1億7000万枚のCDを売り、一時代を築いたヒットメーカー。しかし、最近では金銭トラブルのうわさが絶えず、テレビ出演も減り、「過去の人」の声もあった。
 1984年に「TMネットワーク」でデビュー、90年代には音楽プロデューサーとしての地位を確立。94―97年に出したミリオンヒットは約20曲。「TK」と称し、プロデュースした歌手やグループは「小室ファミリー」と呼ばれた。95年から4年連続で手掛けた作品が日本レコード大賞を受賞、長者番付の常連だった。
 「70億円以上の金を持っていた」「ロサンゼルスの豪邸に住み、自家用ジェットで東京に通っていた」。こんな話がまことしやかに語られた。
 一方で、社会活動にも力を入れていた。小中学校にインターネットを整備する活動、麻薬・覚せい剤禍撲滅運動に曲を提供、阪神大震災や米中枢同時テロ事件では収益の一部を寄付…。
 絶頂期は長く続かなかった。インタビューで「この曲、どっかにあったんじゃないかというのは山ほどある。自分の曲の盗作というか」と自らを評したことも。
 音楽評論家は「素人が歌いやすい高音を使い、カラオケの流行に乗った。しかしヒット曲が多い割に、歌い継がれるような名曲は少ない」と分析。金太郎あめのような曲にファンが離れ始めた。
 全盛期の90年代後半、メディア王と言われるルパート・マードック氏と組み、100万ドルを出資して香港に合弁会社を設立した。アジア最大の総合音楽プロダクションを目指したが、2004年に経営から撤退。ヒット曲にも恵まれず、資産は大きく減ったという。離婚による莫大な慰謝料支払いも追い打ちになった。
 「金に困っているという話は有名だった」と投資会社社長。こうした中で、作詞・作曲家の魂とでもいうべき著作権の譲渡話を持ち掛けたのか。
 インターネット上で近況を報告するブログの書き込みは6月15日を最後に途絶えている。
 「やらなければならないことはやはり確実にやらないとだめなぁんですね、この時代。僕でいえば、作曲、しかも、ヒット曲!をだすとかね」

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