5億円サギ容疑 小室哲哉4日逮捕へ

[ 2008年11月4日 05:00 ]

 数々のヒット曲で1990年代の日本音楽シーンを席巻した人気音楽プロデューサー小室哲哉(49)が、所有していない著作権を譲渡すると偽って兵庫県内の投資家から5億円をだまし取った疑いが強まり、大阪地検特捜部は3日、詐欺容疑で4日に逮捕する方針を固めた。

 近年は事業の失敗や離婚の慰謝料支払いで多額の借金を抱えていたという。特捜部は著作権譲渡に関与した会社役員らからも事情を聴く。
 関係者によると、小室らは2006年8月、806曲分の著作権を所有しているかのように偽り、10億円で売却する契約を兵庫県芦屋市の投資家男性と締結。同月、代金の一部として5億円を受領し、だまし取った疑いが持たれている。
 806曲の大半は小室が作詞作曲したものだが、著作権を譲渡する権限はなかったという。
 契約をめぐり、小室は07年10月、5億円の返還債務が存在しないことの確認などを求め提訴。投資家は今年2月、返還などを求めて反訴した。
 訴訟は今年7月、小室が投資家に解決金として6億円を支払うことで和解が成立。しかし、解決金は期日までに支払われず、投資家が小室を大阪地検に告訴したという。
 小室は1984年、バンド「TMネットワーク」でデビュー。90年代には、音楽プロデューサーとして、安室奈美恵の「CAN YOU CELEBRATE?」など100万枚以上のCDを売り上げるミリオンセラーを連発した。

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2008年11月4日のニュース