外国人記者も口ずさむ「ポ~ニョ、ポ~ニョ」

[ 2008年9月1日 06:00 ]

 第65回ベネチア国際映画祭の「コンペ部門」に最新作「崖の上のポニョ」を出品している宮崎駿監督(67)が31日、映画祭のメーン会場で公式会見に臨んだ。さかなの子ポニョと5歳の宗介の交流を描いたストーリー。監督は「鶴が美しい娘になって現れたりするわたしたちの島国が持っている異種婚礼感が、世界の人たちにどう受け入れられるか楽しみ」と期待を込めた。次回作について聞かれ「次の機会は70歳を超えると思うので、それは別の人の意思が決めると思います」と語った。

 03年の米アカデミー賞長編アニメーション映画賞を受賞した「千と千尋の神隠し」などで、宮崎アニメは世界に浸透。200の記者席はすべて埋まり、20人以上が立ち見。終了後にはサインを求める報道陣が群がり、映画祭のスタッフも大あわて。ベネチア初上映となった30日夜のプレス向け試写でも好反応。終了後にはポ~ニョ、ポ~ニョ…と主題歌を口ずさむ人が続出する“珍現象”も起きた。
 日本では28日までに観客動員1000万人、興行収入120億円を突破。04年に同部門に出品された「ハウルの動く城」では、あと一歩のところで金獅子賞(グランプリ)を逃した。監督自身は「映画に順番を付けるのは好きじゃない」と言うものの、水を得たさかなの子に期待は高まるばかりだ。

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2008年9月1日のニュース