開演待つ間も涼しく…繁昌亭がミスト散布

[ 2008年8月2日 11:25 ]

 大阪の落語定席「天満天神繁昌亭」(大阪市北区)は2日、猛暑が続く中、開場を待つ客に涼しく過ごしてもらおうと、水を霧状に噴射し蒸発させることで周囲の温度を下げる「ドライ型ミスト」を正面入り口に設置。上方落語協会の桂三枝会長が初散布のお披露目をした。

 大阪市水道局がヒートアイランド対策として始めた事業に、三枝会長が手を挙げた。約2年前の開業以来、大入り満員が続く繁昌亭だが、三枝会長は「あまりの暑さに夏場は少し客足が落ちるようで、繁昌亭は並んでも涼しいとアピールしたい」とあいさつした。
 裏金問題で揺れる大阪市の平松邦夫市長が「霧(ミスト)の中で訳が分からなくならないようにしたい」と笑わせる一幕も。高さ約2メートル以上、幅約18メートルのひさしに付けたノズルから噴霧し、浴びてもぬれず、水量も少なくて済むのが特長。
 開演前以外も散布を続け「通り掛かりの人も寄ってくれるように」と一石二鳥を狙う。果たして“笑いに水を差さぬ”暑さ対策になるか。

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2008年8月2日のニュース