浅野忠信「米アカデミー賞」に大興奮

[ 2008年2月26日 06:00 ]

レッドカーペットでポーズをとる(左から)セルゲイ・ポドロフ監督、クーラン・チェルーン、浅野忠信

 「第80回米アカデミー賞」の授賞式が24日(日本時間25日)、ロサンゼルスで行われ、主演したカザフスタン作品「モンゴル」が外国語映画賞にノミネートされた俳優の浅野忠信(34)が出席した。受賞は逃したものの「素晴らしい経験ができた」と式終了後も興奮状態。レッドカーペットでは東京のスタジオにいる菊地凛子(27)に「来たよ」と手を振るなど晴れ舞台を満喫した。

 外国語映画賞プレゼンターのスペイン女優、ペネロペ・クルス(33)が「モンゴル」を紹介、会場の大スクリーンに馬にまたがる浅野の姿が映し出された。客席にはジャック・ニコルソン(70)、トム・ハンクス(51)をはじめ、ハリウッドの有名人がずらり。チンギスハンを演じた浅野の雄姿を約3500人が目撃した。
 クルスが発表したタイトルはナチスの犯罪を描いた「ヒトラーの贋札」。一瞬、残念がった浅野はすぐに拍手で受賞者を称えた。オスカー像は手にできなかったが「素晴らしい経験だった。日本のみなさんが応援してくれたおかげです」と話した。
 授賞式終了後には、作品の製作国カザフスタンと米配給会社主催のパーティーに参加。ロス市内の会場に到着した途端、約50人の関係者に囲まれ“祝福”を受け、夢のような1日を終えた。
 式場前のレッドカーペットでは、昨年、助演女優賞にノミネートされ、WOWOWの中継番組にゲスト出演していた菊地に向かって手を振りながら「凛子、来たぞ」とメッセージ。前日にメールをやりとりし「声掛けて、と頼んでいた」という菊地は大喜び。おめでとうは言えなかったが「共演作で2人でノミネートされて授賞式に行きましょう」と“ダブル出席”を呼びかけた。
 一緒に渡米した妻で歌手のCHARA(40)は、ホテルのテレビで授賞式を見守った。強行日程の中、前日には2人でCDショップに出掛けるなど、夫婦水入らずの時間も持てた。
 「このチャンスを生かして映画づくりに取り組んでいきたい」と浅野。「モンゴル」は3部作の予定で、今後もノミネートの期待は十分。“聖地”に戻ってくる日は、そう遠くないはずだ。

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2008年2月26日のニュース