若手落語家コンペ 志の吉が年間トップ

[ 2008年2月26日 22:08 ]

 若手落語家が芸を競い、観客が審査する「東西若手落語家コンペティション」(共同通信社主催)の昨年5回のトップが集まり、覇者を決める「グランドチャンピオン大会」が26日、東京・千代田区立内幸町ホールで開かれた。第2回を制した立川志の吉が、観客の投票で年間チャンピオンに輝いた。

 決勝に進出した落語家はほかに、第1回の笑福亭たま、第3回の三遊亭好二郎、第4回の桂まん我、第5回の桂かい枝。

 同コンペは春風亭小朝、林家正蔵らがつくる「六人の会」が協力し、昨年4月から12月まで計5回開催。毎回東西の二ツ目クラス5人が出場してきた。観客の投票のみで勝者が決定するほか、くじ引きで決めた出番順に従って、出場者が観客の目の前で演目を選ぶのも特徴。持ち時間は25分以内。

 「猿後家」を熱演した志の吉は、投票結果を聞き「えっ」と驚いた様子。表彰式で小朝らからトロフィーや賞金50万円を受け取り、「(出番のくじで、やりたくなかった)一番バッターの仕事をした。これでよろしいでしょうか」と会場に呼び掛けると、大きな拍手がわき起こった。小朝は「師匠も喜んでいると思う。負かしたメンバーがすごい」と褒めたたえた。

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2008年2月26日のニュース