蒼井優がドラマ初主演 天才若女将に

[ 2008年2月26日 06:00 ]

 女優の蒼井優(22)が、4月にスタートする日本テレビのドラマ「おせん」(火曜後10・00)に主演する。これまでに映画は3作で主演しているが、意外にもドラマでは初めて。演じるのは天然ボケで酒好きだが、天才的な感性で仕事に取り組む老舗料亭の女将。「(視聴者にとって)週に1度の放送が楽しみになるよう、やるだけのことをやる」と意気込んでいる。

 蒼井が演じるのは東京の下町にある老舗料亭「一升庵」の若い女将・半田仙。普段は天然ボケで大の酒飲みだが、きっぷが良くて姉御肌、仕事のことでは本物をとことん追究。料理や陶芸、書道もこなし、堂々と啖呵(たんか)を切るなど個性的なキャラクターだ。
 雑誌「イブニング」(講談社)に連載されている漫画家・きくち正太氏の同名コミックが原作。おせんを中心に、一流の味ともてなしを提供しようと奮闘する料亭の従業員らが繰り広げる人情ドラマ。日本の食や文化も重要なポイントとして描かれる。
 蒼井は「リリイ・シュシュのすべて」(01年)で映画に初めて出演して以来、「花とアリス」(04年)、「ニライカナイからの手紙」(05年)などに主演。06年の「フラガール」では圧倒的な存在感を放ち、ブルーリボン賞の主演女優賞など映画賞を総なめにした。
 ドラマではTBS「タイガー&ドラゴン」(05年)、フジテレビ「Dr・コトー診療所2006」(06年)など人気作品に主要なキャラクターで出演したが、主演は初めてだ。
 三上絵里子プロデューサーは「自分のハートに忠実で、身の丈にあった幸せを幸せと思う、当たり前のようで、なかなかできないことを、さらりとやってのけるおせんを、蒼井さんが演じると格好いいと思った」と起用理由を説明。おせんの髪形や着物など、原作の世界観はなるべく忠実に取り入れる意向だ。
 3月下旬から撮影。蒼井は料理のシーンに向けて特訓を始めたといい「まさか自分がドラマの主演をすることになるなんて夢にも思ってみませんでした。私たちはやれるだけのことをやるのみです」と意気込みを語った。

続きを表示

2008年2月26日のニュース