NHK橋本会長 任期満了当日に辞任

[ 2008年1月25日 06:00 ]

 NHK記者らによるインサイダー取引疑惑を受け、臨時のNHK経営委員会が24日開かれ、橋本元一会長(64)の辞任が了承された。また、永井多恵子副会長(69)も同日付で辞任した。いずれも任期満了当日での異例の判断で、海老沢勝二前会長に続き、NHKトップが2代続けて引責辞任する事態となった。

 古森重隆経営委員長は東京・渋谷の同局で会見し「公共放送、報道機関として、今回の事態の責任は非常に大きい」と指摘。22日付で畠山博治理事(コンプライアンス担当)と石村英二郎理事(報道担当)が辞任したことに触れ「全容解明ができていないのに、理事2人の辞任を会長が認めたのはどういうことだ」と批判。橋本会長らの退職金は「全容解明を待って検討したい」とした。また疑惑解明と再発防止のための外部有識者による第3者機関の設置などを執行部側に申し入れた。

 橋本会長はこれに先立ち、記者団に「大変残念な事態の中でお別れすることになってしまいました。力不足で倫理観の意識改革は徹底できなかったという事実は否めない」と無念の表情で話した。

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2008年1月25日のニュース