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長谷川穂積氏「ゴロフキンが過去最高レベルに苦戦した試合の一つ」村田の2年分の思い詰まった戦い称える

[ 2022年4月9日 22:27 ]

WBA・IBF世界ミドル級王座統一戦12回戦 ( 2022年4月9日    さいたまスーパーアリーナ )

<IBF・WBA世界ミドル級王座統一戦 ゲンナジー・ゴロフキン・村田諒太>2回、ゴロフキン(左)にパンチを浴びせる村田(撮影・沢田 明徳)
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 プロボクシングのWBA・IBF世界ミドル級王座統一戦12回戦は9日、さいたまスーパーアリーナで行われ、WBA世界同級スーパー王者・村田諒太(36=帝拳)は元3団体統一王者でIBF世界同級王者のゲンナジー・ゴロフキン(40=カザフスタン)に激しい撃ち合いの末に9回2分11秒TKOで敗れ、王座から陥落した。ゴロフキンはIBF王座2度目の防衛を果たすとともに、かつて自身が19度防衛したWBA王座に返り咲きを果たした。

 重いパンチの応酬でどっちが倒れてもおかしくない紙一重の打ち合いになった世界注目の一戦。リングサイドの解説席で見守った元世界3階級制覇王者の長谷川穂積氏は「ゴロフキンが過去最高レベルに苦戦した試合の一つなんじゃないかな」と村田の健闘を称えた。続けて「ただこの苦戦を今まで経験しているからこその引き出し、キャリアっていうものがあったなあと思いますね。ただ最後の9ラウンド、もうダメかなっと思うところで、あそこからもしかしたらイケるんじゃないか、っていうあの姿っていうのは、コロナでできなかった2年分の思いが詰まった攻撃だったと思うんで、感動したっていう言葉一つですね」と歴戦のチャンピオンも感動を口にする日本ボクシング界にとっても歴史に残る一戦となった。

 勝敗を分けたポイントは「後半、ボディー打ちが少し少なくなったことと、ゴロフキンの今まで強い相手と戦ってきたキャリアで、どんだけ苦戦してもそれを補うだけの総合力があった」と語った。

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