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中谷潤人V2 無敗のネクスト・モンスター「いずれはパウンド・フォー・パウンドに入っていける選手に」

[ 2022年4月9日 20:32 ]

<WBA・IBF世界ミドル級王座統一戦ゴロフキン・村田>防衛に成功した中谷(撮影・島崎忠彦)
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 プロボクシングWBO世界フライ級タイトルマッチ12回戦は9日、さいたまスーパーアリーナで行われ、王者・中谷潤人(24=M.T)が同級2位・山内涼太(27=角海老宝石)に8ラウンド2分20秒TKO勝ち。デビューから23連勝で2度目の防衛に成功した。

 序盤から自分の距離を保ち、長いリーチを生かした右アッパーからの打ち下ろし気味の左ストレートを繰り出しペースを握った中谷。変幻自在のパンチで山内にプレッシャーをかけ続けた。第7ラウンドになると中谷の連打の回転数が上がる。的確に顔面にパンチを当て、目の腫れた山内がグラつく。第8ラウンドに中谷のラッシュがことごとく顔面を捉え山内は立っているのがやっとの状態となりレフェリーストップ。中谷が23連勝で2度目の防衛を決めた。

 勝利後のリング上ではほとんど無傷の中谷が爽やかな笑顔で今後の目標を語った。ネクスト・モンスターと呼ばれていることに対して「まだまだおこがましい」と謙遜したが、「米国や日本でもっと知られるようになって、いずれはパウンド・フォー・パウンドに入っていけるような選手になりたいです」とさらなる進化を約束した。

 世界に配信された試合で存在感をアピールした中谷。身長1メートル71と、フライ級では長身のサウスポーは、減量が厳しくなってきていることもあり、スーパーフライ級への転級を希望している。フアンフランシスコ・エストラーダ(メキシコ)、ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)、シーサケット・ソールンビサイ(タイ)ら強豪がそろい、WBO王者・井岡一翔(志成)も統一戦を目指す大混戦の階級に24歳の若武者が殴り込みをかける。

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