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村田 大一番ゴロフキン戦へ前日計量パス、本田会長太鼓判「調整は完璧」

[ 2022年4月9日 05:30 ]

WBA・IBF世界ミドル級王座統一戦   WBAスーパー王者・村田諒太《12回戦》IBF王者ゲンナジー・ゴロフキン ( 2022年4月9日    さいたまスーパーアリーナ )

前日計量を終え、視線を合わせる村田(右)とゴロフキン(撮影・西海健太郎)
Photo By スポニチ

 前日計量が8日、東京都内で行われ、WBAスーパー王者・村田諒太(36=帝拳)、IBF王者ゲンナジー・ゴロフキン(40=カザフスタン)ともにリミットの72.5キロで一発パスした。計量前の新型コロナウイルスの抗原検査は両者ともに陰性で、“世紀の一戦”はゴングを待つだけとなった。帝拳ジムの本田明彦会長(74)は村田の仕上がりに「完璧」と太鼓判を押した。

 “にらみ合い”は撮影用のポーズでしかなかった。約20秒のフェースオフを終えた両雄は、前日会見同様に笑顔でグータッチ。決戦前日とは思えない和やかなムードが漂った。

 新型コロナウイルス感染予防のため、村田自身は報道陣との質疑応答はなかったが、リミットでの計量クリアが仕上がりの良さを物語る。帝拳ジムの本田会長は「今までで一番。スピードも切れも全ていい。調整は完璧」と太鼓判を押した。また、村田が連日のようにゴロフキンの映像を見て研究していたことを明かして、「(村田は)想像以上に良くなっている。あとはそれをリングで出せれば」と絶対王者の攻略にも自信を示した。

 村田は帝拳ジムの公式サイトで無事に計量を終え、抗原検査で陰性だったことを報告。「今回は水分のとり方を注意しているんです。まずペットボトル1本からゆっくり時間をかけてとるようにしたんです」と、2年4カ月ぶりとなる試合へ、これまで以上に慎重にリカバリーしていることを明かした。水分補給後はパスタなど炭水化物中心の食事。夜は“勝ち飯”のうなぎで英気を養ったという。

 「あとは明日です。でも明日のことを今悩むのはやめます。明日は明日でまた、いろいろと思い悩みながら過ごすことになるでしょうね」と記した。

 村田自身にとって特別な試合。揺れる思いも受け止めながら、ゴングの瞬間を待つ。

 《ウイルス対策徹底》世紀の一戦は厳格な新型コロナウイルス感染対策の末、実現する。ゴロフキンは3月31日に来日。密を避けるため、航空機では陣営の15人以外の乗客は25人だけだったという。日本では外部と接触を遮断する「バブル」方式を徹底。関係者によるとホテルの1フロアを借り切り、滞在費用は約4500万円。村田は家族と離れたホテル暮らしで行動は帝拳ジムとの往復に限られた。4月に入って以降2人の練習公開は代表撮影のみ。質問には書面で回答した。

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