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村田諒太に聞く ゴロフキンは「強さよりもうまさ光った」笑顔見せたのは「打ち合える楽しさあった」

[ 2022年4月9日 23:19 ]

WBA・IBF世界ミドル級王座統一戦12回戦 ( 2022年4月9日    さいたまスーパーアリーナ )

4回、村田諒太を攻めるゲンナジー・ゴロフキン ※※ =さいたまスーパーアリーナ(代表撮影)=9日午後9時10分、さいたまスーパーアリーナ(代表撮影)
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 プロボクシングのWBA・IBF世界ミドル級王座統一戦12回戦は9日、さいたまスーパーアリーナで行われ、WBA世界同級スーパー王者・村田諒太(36=帝拳)は元3団体統一王者でIBF世界同級王者のゲンナジー・ゴロフキン(40=カザフスタン)に激しい撃ち合いの末に9回2分11秒TKOで敗れ、王座から陥落した。

 【村田と一問一答】
 ――試合が終わって率直な感情
 「まだ感情がわいてくる時点ではない。まずは負けた事実を受け止めなければいけない」

 ――ゴロフキンと対峙(たいじ)してみての感想
 「強さよりもうまさが光っていた。ブロックの隙間を入れてくる技術など完成度の高さを感じた」

 ――2、3回にあと一発のところまで追い詰めた手応えは
 「ボディーは効いたなって思った。右のストレートは強く当たる距離でもらってくれなかった。のれんに腕押しみたいな感じ。そのあたりの技術がゴロフキンの打たれ強さなのかなって思った。対応力が一枚も二枚も上。経験の差が出たかなと思う」

 ――中盤から潮目が変わってしまったが転換期は
 「蓄積です。(パンチを)角度を変えて入れられ始めて、角度の多彩さと技術の幅を感じた。想像以上にうまかった」

 ――ゴロフキン戦にたどり着いたことへの達成感で終わってしまわないようにするための気持ちの持ちようは
 「自分の強さを証明したいという気持ち。自分を律して恐怖に向かっていくということを得たかった」

 ――試合中に見られた笑顔の理由は
 「試合前、会長に良い意味で『楽しんでこい』と言われた。ゴロフキンと打ち合えているという楽しさがあった。今までは楽しくなかった。勝たなきゃいけないし…(涙)。『楽しんでこい』と言われてうれしかったです。楽しくなかったですけどね。しんどかったし(笑い)」

 ――ラスベガスで負けてからも現役を続行して、ここまでの過程を振り返って
 「試合終わってからも客が帰らずに拍手をいただけた。この事実に自分を少し評価してあげてもいいと思う」

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2022年4月9日のニュース