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田中恒成が3度目防衛成功 3回、左アッパーでトロハツ沈める

[ 2019年12月31日 17:20 ]

<トリプル世界戦 WBO世界フライ級タイトルマッチ 田中恒成・ウラン・トロハツ>第3R、KO勝ちの田中恒成(上)はガッツポーズをする(撮影・小海途 良幹)
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 プロボクシングのトリプル世界戦が31日、東京・大田区総合体育館で行われ、WBO世界フライ級タイトルマッチは王者・田中恒成(24=畑中)が3回、左アッパーで同級10位の挑戦者ウラン・トロハツ(26=中国)をリングに沈め、3度目の防衛に成功した。

 田中は1回から鋭いジャブなどを上下に打ち分けて早々とペースを握り、2回には左ボディーを続けてトロハツにダメージを与えた。3回には有効打を重ねて距離を詰め、左アッパーでトロハツを倒し、試合を決めた。

 田中が大みそかのリングに登場するのは、16年にWBO世界ライトフライ級王座決定戦でモイセス・フエンテス(メキシコ)に5回TKO勝ちして2階級制覇を達成して以来3年ぶり。しかも世界で東京開催は自身初めて。「これが“俺のボクシング”というのを出したい」と意気込んだ。その気合は調整過程にも表れた。今夏8月24日のV2達成後も極端に体重が増えないように意識。年末へ向けて早めに、計画的に減量を進めた。おかげで「今年3試合で一番調子がいい」との手応えでリングに上がっていた。

 試合後、田中は「きょうはいい試合ができた」と満足そうに語った。それでも「来年はもっと強くなって、皆さんがワクワクする試合をしたい」と誓っていた。

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