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田中恒成、大学で学んだ中国語で「私は天才」 挑戦者に“余裕”のメッセージ

[ 2019年12月31日 05:30 ]

WBO世界フライ級タイトルマッチ   王者 田中恒成 《12回戦》 同級10位ウラン・トロハツ ( 2019年12月31日    東京・大田区総合体育館 )

計量をパスした田中恒成(右)とトロハツ
Photo By 共同

 トリプル世界戦の前日計量が30日、都内のホテルで行われ、出場6選手全員が1回目でパスした。

 3度目の防衛を狙うWBO世界フライ級王者の田中恒成は一発パスした計量後の質疑応答で、突然「中国語で言っていいですか」と切り出し、流ちょうに挑戦者へ直接メッセージを送った。自ら日本語に訳し「“私は田中恒成です。大学で中国語を勉強しました。明日は全力を尽くします”。ここで、みんながスゲえ~と思うだろうから“そう、私は天才です”。以上です」と説明した。

 今春卒業した中京大では第2外国語に中国語を選択。本来は2年間で修了すべき科目だけに「(単位を)落としまくって結果、3年やりました。(勉強の成果を)やっと出す時がきた」と笑いを誘った。

 これまで体重と体調の管理に苦労し、減量終盤は話すのもつらい様子を見せることが多かったが、こんな趣向を用意できる“余裕”が頼もしい。来年はスーパーフライ級に進出し、世界4階級制覇を狙うのが既定路線。トロハツ戦は、いわばスーパーフライ級への“進級試験”だ。大みそかのリングではボクシング技術とスピードで「天才」の評価を得てみせる。

 ▼ウラン・トロハツ 計量を終えてリラックスしている。試合で実力を発揮したい。(田中の中国語メッセージに)話すチャンスはなかったが、次の機会には会話したい。

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2019年12月31日のニュース