【侍ジャパン】生き返れ、近藤 3戦12の0と苦戦も“世界一の法則”歴代歓喜Vには復活の一打あり

[ 2026年3月10日 05:00 ]

復活の時が待たれる近藤
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 生き返れ、近藤――!1次ラウンドC組を1位突破した裏で侍の誇る希代のヒットメーカー・近藤が3試合で12打数無安打、打率・000と苦しんでいる。前回23年大会は不動の2番。1番・ヌートバーと3番・大谷に挟まれ、出塁率5割を残して優勝の立役者の一人になった。

 今回は壮行・強化試合から打撃が低調。「自分の役割は塁に出ること。(他チームは)打倒・日本で来る。挑戦者、攻めていく気持ちは忘れてはいけない」と臨んだ2度目のWBCの舞台で、まだ結果が出ていない。

 侍ジャパンの過去3度のWBC優勝は、全て不振を脱却した打者が鍵になった。06年は「生き返れ、福留!」の名実況で知られる福留孝介だ。1、2次ラウンドで連敗した韓国との準決勝で先発を外れ、0―0の7回1死二塁から代打出場。スイングの瞬間に、その後「よみがえれ、福留」と誤って有名にもなった実況にも乗って、復活の決勝弾が生まれた。大会連覇した09年はイチロー、世界一を奪還した前回23年は村上が、苦悩の末の復活劇で頂に導いた。

 今大会の近藤は最初の2試合で2番。8日のオーストラリア戦では3番に入り、8回の好機で代打を送られた。近藤と鈴木を入れ替えて「1番大谷の後を打つ打者」を変更した井端監督は「近藤選手に何とか打ってほしかったが、大谷選手が歩かされるケースもある。このような打順を組んだ」と復調を期待しつつ説明している。

 通算で打率が3割、出塁率が4割を超えるなど実績は随一。序盤の不振は新たなドラマの序章か。26年の“復活枠”は近藤だ。 (神田 佑)

≪過去のWBCでの不振からの復活劇≫

 06年・福留  3番で出場した1、2次ラウンドは20打数2安打、打率・100。韓国との準決勝はベンチスタートで0―0の7回に代打で決勝2ラン。直前の「生き返れ、福留」は名実況として語られる。キューバとの決勝でも9回に2点適時打を放って初代王者に貢献。

 09年・イチロー  精神的支柱として1番打者を務め、1、2次ラウンドは33打数7安打、打率・212。準決勝でも調子は上がらなかった。韓国との決勝では3―3の延長10回2死二、三塁から中前へ決勝2点打など4安打を放ち、2連覇の立役者となった。

 23年・村上  4番を任された1次ラウンドで打率1割台と不振を極め、イタリアとの準々決勝からは5番へ打順を下げた。メキシコとの準決勝は3三振で迎えた9回無死一、二塁から中堅フェンス直撃の逆転サヨナラ2点二塁打。米国との決勝で1点を追う2回に右中間へ同点ソロを放った。

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