SUBARU・八野田龍司 エースとして巻き返し期す今季「ピッチャーで勝つ試合をもっと増やしたい」

[ 2026年1月16日 08:00 ]

SUBARUの八野田龍司
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 SUBARUのエース・八野田龍司にとって、今季は巻き返しのシーズンとなる。一昨年の公式戦は5勝(0敗)を挙げ、防御率0・59。正真正銘の主戦として臨んだ昨季は一転、4勝(1敗)をマークしたとはいえ、防御率は2・90に沈んだ。

 
 「一昨年は納得いくボールを投げられていたので、そのままレベルアップしたかったのですが考えすぎてしまう部分もあった。去年は野手の方に助けてもらったので、今年はピッチャーで勝つ試合をもっと増やしたい」

 現状維持を良しとしなかったからこそ、昨季は躓いた。左腕から投じる直球の球速は130キロ台中盤。それでも空振りやファウルを奪える要因は投球術に加え、力みのないフォームから投じる力強い直球というギャップにある。より脱力した状態でボールをリリースするべく、昨シーズンを通してこだわったのが打者方向へ踏み出す右足の着地。「そっと右足をついて、伸びるボールを投げたかった」。地道な練習の繰り返しでイメージ通りの動きを習得した一方で、リリース時に100%の力を伝えきることができなかった。

 「やはり、真っすぐの質を高めることが一番。昨年もストライクゾーンの中で勝負することはできたので、今まで以上にファウル、空振りを取れる真っすぐを追い求めたい。なんで打てないんだろうと思われる投球をして、ゼロに抑えることと完投にこだわりたい」

 昨年11月下旬の新チーム結成時から、再び投球フォームを修正。一昨年のものに戻す中で、今季は直球の精度をとことん高めることを目指す。元より、チェンジアップ、スライダー、カーブをはじめとする変化球は多彩。抜群の制球力ももちろん健在で、小川信監督も「やってもらわないといけない選手」と全幅の信頼を寄せる。

 地元・群馬県の出身。夏の甲子園大会で3度の4強進出を誇る母校・前橋工は、2010年の選抜を最後に聖地から遠ざかる。

 「結果は気にして見ています。いつかは後輩から見て誇れるような先輩になりたいですし、後輩には社会人で現役を続けている選手がいることを知ってもらえたらうれしい」
 
 控え目な言葉に謙虚な人柄がにじみ出るが、チームを悲願の都市対抗初優勝へと導く覚悟と決意がある。「困った時に起用してもらえるように」。悔しい一年を糧に、八野田が新しい道を駆け抜ける。

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