司法試験合格の東大野球部スタンリー翔唯、次なる野望は「武で実力証明」東京六大学野球リーグ初出場へ

[ 2026年1月16日 22:19 ]

強打を武器にリーグ初出場を狙うスタンリー(撮影・柳内 遼平)
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 東京六大学野球リーグの東大は16日、東京都文京区の練習場で練習を公開した。

 昨年11月に現役部員では異例の司法試験に合格したスタンリー翔唯外野手(2年)はインフルエンザのためチーム始動から4日遅れの14日に練習を開始。オープン戦では主力の4番を担った経験を持つ右の強打者はリーグ戦初出場に向け「やらなければいけない立場にある。僕が試合に出るとしたら打順は4番か5番にあたりになると思います。その役割をしっかり果たしたい。文武両道の武(野球)で実力を証明する一年にしたい」と決意を新たにした。

 道なき道を突き進んできた。早実野球部では2年から学生コーチに転じ、政経学部に進学した早大の野球部は全国から逸材が集うため、「早稲田スポーツ新聞会」に所属した。ただ、早大の2年11月に「やっぱり野球がやりたい」と一念発起し、24年3月に東大合格を勝ち取ると、昨年は司法試験合格で大きな話題を呼んだ。

 将来の夢は早くもレールに乗った弁護士ではなく、首相を掲げる大志の持ち主。リーグ戦では勝ち点を争う慶大の今津慶介主将(3年)も将来的な首相就任を目標にしている「同志」だ。スタンリーは「総理大臣を志す若者が増えることは非常にいいことだと思います。もちろん総理大臣のポストは1つしかないですけど、任期があるので“ゼロサムゲーム”ではない。お互いに(首相に)なれるくらい切磋琢磨(せっさたくま)したい」と敬意を持って受け止めた。

 挑戦する難しさを知っているからこそ、憧れる。この日は慶大の常松広太郎外野手(4年)がカブスとマイナー契約を結んだことが発表された。米金融業界大手のゴールドマン・サックスからの内定を辞退し、海を渡る姿に心を打たれた。「メジャーにスカウトされるだけの実力を持っていることが正直、うらやましいです。一ファンとしてどれだけ活躍できるか、そしてメジャー球団の選手としての経歴をどう生かしていくのか、凄く注目しています」と目を輝かせた。強打を武器にするプレースタイルは常松と共通しており「僕はセンターから右中間に良い打球を飛ばせることが売り。中距離ヒッターとして頑張りたい」と躍動を誓った。

 「早稲田相手に勝利したい。ホームランを打つことができれば一番いい」と勝負の春を見据える。司法試験に合格した「文」に続き、強打の「武」でプレーヤーとしての未来を切り開く。(アマチュア野球担当キャップ・柳内 遼平)

 ◇スタンリー 翔唯(すたんりー・かい)2003年(平15)1月20日生まれ、東京都練馬区出身の22歳。米国人の父、日本人の母を持ち、小1から光が丘コメッツで野球を始め、早実中では軟式野球部に所属。25年11月に司法試験に合格し、合格祝賀会では東大OBで日本ハムなどでプレーした宮台康平氏と対面した。1メートル77、92キロ。右投げ右打ち。

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