崇徳 “未来の竹丸”徳丸凜空で33年ぶり選抜確実 3安打完封勝利「歴史の中でも凄く大きな一勝に」

[ 2025年11月2日 05:30 ]

秋季高校野球中国大会   崇徳10-0倉敷商 ( 2025年11月1日    ユーピーアールスタジアム )

<崇徳・倉敷商>声をあげながら投球する崇徳・徳丸(撮影・河合 洋介)
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 来春の選抜出場校を決める重要な選考資料となる秋季中国大会は1日、準決勝2試合が行われた。崇徳(広島)は、倉敷商(岡山)を10―0の8回コールドで下し、1993年以来33年ぶりの選抜出場を確実にした。最速140キロのエース左腕・徳丸凜空投手(2年)は、3安打完封勝利で決勝進出に貢献。高川学園(山口)は、下関国際(山口)に2―1で競り勝った。

 「崇徳の左腕」が今秋の大切なキーワードになっている。エース左腕の徳丸は完封勝利を飾り、低迷期にいた76年春の選抜優勝校を蘇らせた。「崇徳の歴史の中でも凄く大きな一勝になったと思う」。6奪三振中4つが見逃し三振と、長所の制球力は中国大会でも通用した。散発3安打に抑え、三塁を踏ませない力投。決勝進出で選抜出場を当確とさせると、「思いがあふれた」と目を赤くした。

 今秋ドラフトで同校OBの鷺宮製作所・竹丸和幸が巨人1位指名を受け、久々に「崇徳」の名前に光が当たった。元広島の山崎隆造(現総監督)らを輩出した同校は、93年春を最後に甲子園出場から遠ざかる。それでも、中学時代に強豪私立から入学の勧誘を受けていた徳丸は、藤本誠監督の「一緒に甲子園を目指そう」との言葉を信じて同校に進んだ。

 背番号1を与えられた今夏広島大会では、決勝の広陵戦で1―0の9回2死二塁から同点に追いつかれ、延長タイブレークの末に敗れた。「野球人生で一番悔しかった」。甲子園まで残り1死の場面で冷静さを欠いた反省を忘れない。派手なガッツポーズを見せていた今夏から一転、感情を表に出すことをやめた。「あの負けがあったからこそ今の自分がある」。心に余裕が生まれると、中国大会3試合で24イニング1失点(防御率0・38)の好投に直結した。

 同校OBの広島・松本有史スカウトは「制球がいい。来秋の候補として名前が挙がってくるのではないか」と期待した。徳丸は「いつか自分もプロの世界に行きたい」と青写真を描く。竹丸の1位指名に続き、左腕が強豪校に誇りを取り戻した。(河合 洋介)

 ◇徳丸 凜空(とくまる・りく)2008年(平20)11月3日生まれ、広島県福山市出身の16歳。小3から坪生ファイターズで野球を始めて投手を務める。中学では府中オーシャンズに所属。崇徳では1年春から背番号18でベンチ入りし、2年夏から背番号1。遠投100メートル。1メートル80、76キロ。左投げ左打ち。

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