由伸 チーム救う6回1失点 今季PS4勝目 最終戦は「いけと言われたらいきますけど…」

[ 2025年11月2日 01:30 ]

ワールドシリーズ第6戦    ドジャース3―1ブルージェイズ  ( 2025年10月31日    トロント )

ワールドシリーズ<ブルージェイズ・ドジャース>6回まで1失点と好投の山本(撮影・沢田 明徳)
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 表情は変わらない。3―1の6回1死からファンがグラウンドに乱入。「なかなかない間というか、時間だったのでちょっと嫌な感じはあった」。ドジャース・山本はそう言いながらも、許された投球練習の間に集中し直した。2死一、二塁と広がったピンチも、バーショに4球連続スプリットで空振り三振。全て外角低めへ集め危機を脱した。

 「冷静になって余分な力を抜いて、とにかく低く低く制球していけたのでいい結果になって良かった」

 王手をかけられた崖っ縁だった。1失点でPS連続完投勝利を挙げた第2戦から中5日。その間、延長18回までもつれた第3戦では、直訴して救援登板に備えて中1日でブルペンで肩もつくった。「1週間で2往復目のトロントなので疲れは少し感じていた」と振り返ったが、初回から負けない投球を選択。初回1死一塁からゲレロをカーブで三ゴロ併殺に斬るなど、3回までの47球のうち直球は2割に満たない19%に抑え、変化球で勝負した。3回に2安打などで1失点も、4回以降は直球を徐々に増やし目先を変えて6回5安打1失点。今PS4勝目で通算6勝は、ダルビッシュ、田中将を抜く日本投手単独トップとなった。

 PSのスローガンになった「Losing isn’t an option(負けるわけにはいかない)」という自身の言葉を、負ければ敗退の一戦で体現した。3試合連続完投は逃したが、史上6人目のPSでの3戦連続「6回以上&1失点以下&6奪三振以上」を達成。WS3勝中2勝を挙げ、連覇となれば09年のヤンキース・松井秀喜以来16年ぶり日本選手2人目のシリーズMVPの最有力候補だ。

 「素晴らしかった。やるべき仕事を果たした」と称えたデーブ・ロバーツ監督は大一番の第7戦について「山本(の登板)はない」と明言。山本も「いけと言われたらいきますけど、できれば応援を頑張りたい」と周囲を笑わせたが、戦う心は失っていなかった。(杉浦大介通信員)

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