「彼を助ける機会をもらえて感謝」佐々木朗希のピンチ救ったトライネン「恩返しができた」

[ 2025年10月14日 13:24 ]

ナ・リーグ優勝決定シリーズ第1戦   ドジャース2―1ブルワーズ ( 2025年10月13日    ミルウォーキー )

9回のピンチをしのいで逃げ切り勝ちし、ポーズを決めるドジャース・トライネン(AP)
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 ドジャースのブレーク・トライネン投手(37)が13日(日本時間14日)、敵地で始まったブルワーズとのナ・リーグ優勝決定シリーズ(NLCS)第1戦に9回のピンチで登板。リードを死守し、チームの逃げ切り勝ちに貢献した。

 2―0の9回に“新守護神”佐々木朗希が登板も1死からコリンズを四球で歩かせ、代打・バウアーズにエンタイトル二塁打を浴びると、1死二、三塁からチョウリオの中犠飛で1点差に迫られた。さらに続くイエリチにも四球を与えたところで降板。2―1の2死一、三塁の大ピンチでマウンドに上がった。

 コントレラスには四球を与え満塁にピンチを拡大したが、最後はチュラングを2ボール2ストライクからの5球目、高め直球で空振り三振に仕留め、逃げ切った。

 トライネンは試合後、「ロウキ(佐々木朗希)がこれまでずっと素晴らしい投球をしてきたから、彼を助ける機会をもらえたことに感謝した。神様が与えてくれた才能を信じて、この舞台で投げようと思った。あとはただ、目の前の打者に集中して投げるだけだった」と登板時の心境を振り返った。

 その上で「コントレラスにはいい打席を作られたけど、最後に空振りを取れて良かった。スネルは本当に素晴らしい投球をしたし、打線も粘って必要な得点をもぎ取ってくれた。いいチーム勝利だと思う」と逃げ切り勝ちに安堵の笑みを見せた。

 最後の球は見送ればボール球のように思えたが「もう少し高めに投げたかったけど、彼(チュラング)は高めを狙っていたと思う。簡単には見逃せない高さだった。うまくいって本当によかった」と汗を拭った。

 今季は9月だけで5敗を喫するなど、シーズン終盤に不安定な投球が続いた。それだけにポストシーズンの緊迫した場面での登板に「正直、うまくいってない時期は頭の中が少し速くなりすぎることがある。プロとして一番難しいのは、余計な考えを消して、自分の強みに集中することだ。今日は心がすごく穏やかだった。今日はただ楽しかった」と落ち着いて臨めたと回想。「ここ数週間、自分の状態を整えるためにかなり取り組んできたけど、ほとんどの球を思い通りに投げられたと思う。ウィリアム(コントレラス)は本当にいい打席をした」とコントレラスにこそ四球を与えたが、納得いく投球だったとうなずいた。

 そして、不安定な投球が続いたことに「僕にとっては、野手のスランプと同じだと思ってる。投手も思うように結果が出ない時期がある。でも、自分の力を信じるしかない」とし、大ピンチで起用したロバーツ監督には「デーブとは6年一緒にやってきた。彼は僕のいい時も悪い時も全部見ている。その上で自分の名前を呼んでくれることに感謝してる。彼がチームに勝つために自分を選んでくれている、その信頼があるから落ち着いて投げられる」と感謝の言葉を口にした。

 PSに入ってチームを助けてきた佐々木がこの日は一転、ピンチを背負ったが、自身の力投で勝利をつかみ「プロとして、仲間を助けられる場面で投げられるのはすごく誇らしいことだ。野球はチームスポーツだからね。僕も今季はみんなに何度も助けてもらった。だから今日はその恩返しができた気分だ。とてもいい感覚だった」とトライネン。

 この日の投球で自信を取り戻せたかには「いや、もう自信というより“試合をこなす”段階だね。感情の問題じゃない」と一戦必勝のPSだけに余計な感情はなくして集中したいと誓った。

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