MLBデータ分析担当・アドラー氏が語る「投手・大谷」の現在地と未来&サイ・ヤング賞獲得への鍵

[ 2025年8月29日 01:30 ]

ナ・リーグ   ドジャース5―1レッズ ( 2025年8月27日    ロサンゼルス )

<ドジャース・レッズ>力投するドジャース・大谷(撮影・小海途 良幹)
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 大リーグ公式サイトのデータ解析システム「スタットキャスト」メンバーのデービッド・アドラー氏(33)が、「投手・大谷」の現在地と未来を解説。(1)対右打者のスプリット解禁、(2)多投したカーブの球速アップ、(3)リリース時の右腕の角度「アームアングル」の3つのポイントを挙げ、来季のサイ・ヤング賞獲得への鍵も指摘した。(取材・杉浦大介通信員)

 アドラー氏は749日ぶりに白星を挙げたドジャース・大谷の投球を絶賛。「今夜はベストに近い姿」とし3つの変化を指摘した。

 (1)スプリット 「特に注目してほしい」としたのはスプリットの使い方。過去10登板で計15球が、この日は全投球の13%の11球。球数、割合ともに復帰後最多だった。そのうち6球は今季初めて右打者に。「今年は直球、スイーパー、スライダーを多く投げてきたが、この日は全7球種を満遍なく投げた。大谷は多くの球種を使えば使うほどもっと良くなる」とした。

 (2)カーブ カーブも復帰後最多の27%に当たる23球。アドラー氏は球速の変化に着目した。過去10試合で計11球だったカーブの平均球速は76マイル(約122キロ)だが、この日は74.7~84マイル(約120~135キロ)と速いカーブを取り入れた。「あの速いカーブを継続して投げられれば、特に左打者はかなりてこずる」と分析した。

(3)アームアングル 大谷の右腕の角度は20年の45度から年々下がり、今季は35度。大谷は6月に「そこまでメカニクスに関しては気にしてない」としていたが、アドラー氏は「リリースポイントをより一貫させたいのでは」と言った。23年までは球種ごとに角度が大きく異なり、直球に比べてスイーパーはより低く、スプリットはより高かった。「今は球種ごとのリリースポイントがあまり変わらない。それが打ちづらさにつながっているなら良いこと」とアドラー氏。「今後はスプリットのリリースポイントを徐々に高くして、以前のような縦に落ちるスプリットが戻ってくるのでは」と推察した。

 サイ・ヤング賞などの個人タイトルを現実的に見据えるのは来季。アドラー氏は「一番大事なのは制球。最大の強みは常に多彩で厄介な変化球を投げられるボールの質にある。それを制球できれば長いイニングを投げられる」と期待した。

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